複雑で多彩な絵文様を描き出す伝統の染色技法。手描、型染めといった多彩な技法があり、華やかな振袖や留袖に多く用いられています。

- 型友禅
模様の掘られた型紙を使って染めてゆく「型染め」。振袖一枚には約300〜400枚の型紙が使われます。
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星付け
生地の両側に紙テープを貼りその上に型置きの基準となる「星」と呼ばれる目印をつけます。
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染め
星に柄を彫った型を置き、星に型紙を合わせて色糊を生地に着色していきます。
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染め
友禅板に一反の生地を両面に貼り加工します。片面を染めたら板を返して染めていきます。
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伏せ糊
柄部分に伏糊で防染して、地色を染める引染めに回します。
- 手描友禅
糸目型で模様の輪郭をつけてから、一色ずつ筆で彩色していきます。
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彩色
筆や刷毛で柄に合わせて色を挿していきます。
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ぼかし
花柄の場合などは、時間をかけて花びら一枚一枚を丁寧に色をぼかしていきます。
花は花らしく立体感のある表現が必要です。





柄に合わせて大小の金粉を振り落として加飾します。
柄の線や面を盛り上げて立体感のある柄を描きます。
美しい光沢の金箔を貼り付けて豪華に仕上げます。
金・銀の粉や箔を使った友禅で、型紙の鋭い手彫りの美しさ、金彩箔の輝き、金彩砂子の多彩な光が渾然一体となって、豪華に仕上ります。この技法を手がけているところは全国的にも数少なく、貴重な着物といえるでしょう。